うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

小石川植物園でトウダイグサとオオアマナを凝視してきた(東京都文京区)

緊急事態宣言前に、滑り込むようにまた小石川植物園へ行ってきました。ここは毎月行きたいくらい楽しくて、すっかりハマっております。 いまはヤマブキの季節です。ヤマブキといえば、みどり先生。春ですね。 ここは入口近くのジャングル・ゾーン。かなりア…

ヨーガ・ヴァーシシュタ ー至高の真我ー スワミ・ヴェンカテーシャーナンダ(英訳) 福間巌(和訳)

ずっと読んでみたかったお話の日本語版が出版されているのを発見し、毎日一話ずつ読んでいます。日本語版が出ることを知らなかったので、いつか自分でちまちま辞書を引きながら読まなければ、ずっとその教えに触れることはできないだろうと思っていました。…

大人の見る繪本 生れてはみたけれど(映画)

チャップリン以外の無声映画を初めてみました。小津安二郎監督の作品です。カラー映画「お早よう」の元ネタとも思えるような少年二人が主人公の物語なのですが、音がないぶん動きの表現が充実していて、ものすごくおもしろい!しかもラスト20分くらいがとに…

筋肉痛が認識できなくなった。鈍くなったのか強くなったのか贅肉で薄まったのか

これまでと違うヨガスタジオに通い始めて(以前の場所がクローズしてしまいまして)、ここ数週間で二人の講師のかたから「ヨガ歴、長いですよね」と訊かれました。新入りの練習者が怪我をしないようにさりげなく様子を見ていたら……あらこの人ったらケロッと…

ふたりのロッテ  エーリヒ・ケストナー作 池田香代子 (翻訳)

子どもでいながら、おとなの事情も同時進行で読み取る感覚が子どもにはある。なぜなら、子どもだから。子どもは生きていくために親に忖度するのが仕事だから。ケストナーはその前提を崩さない。まだ読んだのは二作目なのに、この物語でそれをありありと見せ…

散らかりかわいい♡実家系草花アート

わたしがおしゃれ番長と勝手に呼んでいる友人宅へ行ってきました。いつもいい感じで散らかっていて、とても落ち着きます。 散らかっているという言葉の概念を覆されるほど、わたしは彼女の散らかしのセンスが好きで、ねーこれ写真撮っていい?と、つい撮りた…

陰ヨガで意識のルートを確認する 慣れ→飽き→嫌悪感→理由づけ

先日このブログに陰ヨガの3〜5分のキープについて書きましたが、わたしはその後も練習のたびに振り返りの記録を続けています。 ほんの数行の付箋メモを、練習の後にそのシークエンスをやった場所に貼り付けて残しています。もはや日記ノートのよう。 陰ヨガ…

インドの昔の人が残した「想像のはるか斜め上をいく教え」が大好き

わたしはよくインドの古い書物を読んでいるのですが、たまにおかしなものを見つけて「ああやっぱりインド人は頭がいい。おもしろいわ」と思ってほかの教えも読む、そんな生活もう何年も続いています。 先日、ヨガクラスの冒頭の説明でつい本題から逸れたこと…

アーモンド ソン・ウォンピョン著 矢島暁子(翻訳)

文字を目で追っているのに、まるで映画やドラマを観るようなスピード感。著者は映画監督・シナリオ作家だそうで、またかと思いました。ここ数年の間に読んだ、いっきにその世界へ連れて行かれてまったく迷子になることのない本には、書き手が映画監督という…

お早よう(Good Morning / 映画)

大人の世界と子供の世界を描いたおもしろい映画でした。定年退職する人が就職活動をしています。その人が「30年勤めて放り出される」と言っていて、どうも計算が合わないなと思ったら、この時代は(映画は1959年)定年の年齢が55歳だったんですね。ちなみに…

正欲 朝井リョウ 著

わたしはヨガクラスをするときに「うちこ先生」になるけれど、自分らしい生き方マーケティングもシンプルライフ・マーケティングも苦難を克服マーケティングも求道者マーケティングも寄り添いメンター・マーケティングも引き寄せマーケティングも、そういう…

表音的バグ、表意的バグ

早いものでヨガを始めて15年以上が過ぎ、『おばさんデイズ』がおもしろくてしょうがない毎日です。あの種のおかしみのタネはこのように自然に年齢とともに発芽するのね! と、若い頃には身体レベルで理解できなかった笑いがナチュラルに日々起こる。 わたし…

陰ヨガで3分と5分の間を観察する

少し前に、家で行なっている陰ヨーガについて書きましたが、このメニューはひとつのポーズを3分〜5分キープするため、タイマーを使っています。スタジオで習うときはインストラクターが時間を計ってくれるのでタイマーを見ることはないけれど、ひとりだとタ…

風の中の牝雞(映画)

タイトルは雌鶏、めんどりです。戦争から帰ってきた夫とその妻のトラブルを描いたもので、夫が妻を階段から突き落としたあと階下に降りるでもなく棒立ちで階上から「大丈夫か」といちおう言って眺めています。こういう、”不器用さからのDVも愛情表現のねじれ…

るん(笑) 酉島伝法 著

わたしの友人に活字潔癖症の人がいる。漢字の変換が氣になるそうだ。(←こういうののこと)真っ先に思いついたことを尋ねたら、「氣志團」は大丈夫らしい。「團」に打ち消しの効果があるからかな。これが「氣志団」だと、なんかデコレーションが中途半端だも…

エーミールと探偵たち エーリヒ・ケストナー作 池田香代子 (翻訳)

子供と大人の関係がとても素敵な物語。子供ごころ特有のあの肥大化する罪悪感、親を大切に思って忖度する気持ち、つじつまが合わないまま強引に推し進めたい原動力。いろんな懐かしい感情が湧き上がりました。 読みながら、まさかこんな展開になりはしないだ…

うらやむ対象を定められずに漠然とあせるマインド

映画版「桐島、部活やめるってよ」を観ていたら、少し前に友人と話したことを思い出しました。なにげない会話のなかに感じる、粗雑な関心を向けられたときの反応のむずかしさ。友宏という人物の話しかたが、わたしにそれを思い出させました。 原作では記憶に…

そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー 著 青木久惠(翻訳)

毎晩お風呂で読んでいたのですが、続きが気になって入浴時間が楽しみになりました。読み終えてみるとなんとも鮮やかで爽やか。人はたくさん死んでいるのだけど、問題はそこじゃないと思わせる独特の時間経過を体験させる。あー、そこ、そこかぁ……。と読み終…

家(下)  島崎藤村 著

島崎藤村の『家』は、毎ページなんらかの引っ掛かりを感じる、濃すぎる家庭内メロドラマ。明治の終わり頃の東京の様子がわかるのも興味深く、大久保が郊外と書かれ、引っ越し先の厩橋のほうが都会の扱いです。当時は大久保で黒い袴を穿いた女の人が宗教の勧…

肝臓・胆嚢のための陰ヨーガ・シークエンス 肝/胆ロングセッションで解毒の蓋を開けた

思い返せばパンデミックの半年前くらいから、ここ一年半ほど、自分が生徒として通っているヨガスタジオで陰ヨガのクラスに週に一・二度参加してきました。陰ヨガ自体は2010年にサラ・パワーズさんのDVDで練習したことがあったのですが、友人が陰ヨガのティー…

宗方姉妹(むねかたきょうだい / 映画)

テーマのわかりやすいドラマで、重たいところは高峰秀子が軽快に崩し、笠智衆がほぐしにくる。ものすごい布陣。悪い男はわかりやすく暴君で、いい男はわかりやすくいい人。 この物語には、妻に自分以外の初恋の人がいることで病む、まるで島崎藤村の「家」の…

オンラインで活動していません

【2022年1月追記】オンラインで活動を始めました 告知は、以下のnoteで行なっています 以下の文章は、2021年4月時点での考えです。 オンラインの活動は、以下の要素をクリアする方法を見つけ2022年からスタートしています。 ーーー 昨日で緊急事態宣言から一…

勉強の哲学 来たるべきバカのために 千葉雅也 著

本屋で冒頭を立ち読みしたらおもしろくて、ここ10年の間に自分に起こった変化を、まるでレントゲン写真を見ながら呑み込んだ異物を説明されるような気持ちで読みました。 わたしは長い小説を読めるようになったのが2013年頃からで、それまでは読めませんでし…

伊豆の旅  島崎藤村 著

島崎藤村が38歳の時に同世代の友人と男四人で旅をした伊豆旅行記です。東京から汽車で大仁まできて、そこから歩いて修善寺へ行き、そこから馬車で天城の山麓まで南下し湯ヶ島にも泊まり、下田へ。そこから船で伊東まで北上し、帰路へついています。 わたしは…

元気な百姓達の菜の花畑と青野川沿いを歩いてきた(静岡県賀茂郡南伊豆町)

菜の花畑へ出かけてきました。河津桜の時期は逃してしまったけれど、前から気になっていたスポットです。車で近くを通ると真っ黄色のエリアがあって、あの中に入ってみたい! 目がチカチカするほど黄色に囲まれたい! という欲求を誘います。 元気な百姓達の…