うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ハッサン・カンの妖術 谷崎潤一郎 著

どこまで事実でどこまで創作なのかわからないのだけど、いずれにしても抱く感想は「あなたもインド人に出会ってちゃぶ台をひっくり返すどころか畳ごと剥がされたような、頭をぐっちゃぐちゃにされる目に遭ったのね! 同士☆ハグ♡」という思い。谷崎潤一郎本人…

ヨガでいろんな動きをするのは、恥ずかしい?

恥ずかしいという感情って、ふしぎですね。今日の話は、以前ヨガクラスの参加者のかたとお話したことをベースに書いています。ヨガをするのが恥ずかしいと思う人って、どういうところが恥ずかしいのだろう…と目の前にいる人たちにきいてみたら、脚を開いたり…

ナマステ・インディアという代々木インド物産展へ初めて行ってきた(東京・代々木公園)

初めてナマステ・インディアへ行ってきました。東京都内を転々としながら暮らして20年以上になりますが、代々木公園のイベントともなれば人がいっぱいなのだろうと、なんとなく足が向かずにいました。少し前にナンディニという南インド料理店へ行ったらポス…

人間ガンディー ― 世界を変えた自己変革 エクナット・イーシュワラン著/スタイナー紀美子(翻訳)

おもに後年のガンディーを伝える内容の本です。末尾に年表もついています。写真がたくさん載っていて妻のカストゥルバイ・ガンディーさんも多く掲載されているのですが、想像以上にかわいらしい人で驚きました。これまでは小さな写真でしか見たことがありま…

玄奘三蔵 谷崎潤一郎 著

生きているとこういうことがあるのだから困る。読んでびっくり。内容はなんと玄奘三蔵のガンガー・サイド旅行記。現ウッタル・プラデーシュ州、ウッタラーカンド州で三蔵法師が見たものとは! じゃじゃーん。ヨーギーのクリヤ行法!!! えー。なにその展開。 …

インド・東南アジア紀行 ― エロスの神々を訪ねて 宗谷真爾 著

今年はかねてより気になっていたシャクティ信仰について知りたくて、このジャンルの本を読んでいます。1986年の本(わたしの手元にあるのは文庫版)です。この時代に書かれた日本人によるインド旅行記はおもしろいですね。解説を松村剛さんというかたが書か…

今日もほんとうのことが話せてしあわせ

練習に対するストイックな気持ちと 他者を断罪したい気持ちって どうにも食い合わせが良くて 食い合わせがよいものだから 困るんですよね。 経験から、わたしの経験から感じたことを話しています。 このことを掘り下げようとすると ここから掘り下げて話そう…

愛と復讐の大地 青山圭秀 著

あまりに壮絶な話で、読んで驚きました。よく生きて帰ってこれたな…と思うほどのインド旅行記で、しかも新婚3ケ月の夫婦の旅行。末尾にこのあとインドへの入国ビザが降りなくなったとあり、わたしの知っているさまざまな「インドでのひどい経験談」の最上級…

気おくれはしても人見知りはしない、の感覚

前に以下のことを書いたら、そのきっかけになったNさんが読んで連絡をくれて、「わたしは気おくれよりも、人見知りをする」と話してくれました。 Nさんと話しているうちに、わたしのなかでだいぶ前から「人見知り」という概念自体が薄くなっていることに気…

近代インド思想の源流 ― ラムモホン・ライの宗教・社会改革 竹内啓二 著

今年の前半に読んだ「インドの顔」でラーム・モーハン・ローイの存在を知り、「ヒンドゥー教 ― インドの聖と俗」という本でその呼び名がベンガル語の発音でラムモホン・ライと綴られることがあると知り、この本にたどり着くことができました。 ラムモホン・…

この仕様になって一年が過ぎた「うちこのヨガ日記」 

昨年の9月半ばに「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移行して一年がたちました。 最初の3か月はテンプレートや計測ツールの設定をあれこれをしていて、半年くらいまでは記述の方法が新旧で違ったりして慣れるのに時間を要し、ここ数か月でやっとこの…

理性のゆらぎ 青山圭秀 著

20年以上前のベストセラー本です。超エリートなのにチャーミングでハートフルな著者のキャラクターがすばらしく、エリートのほうに寄せてしまえば「知性のゆらぎ」「認識のゆらぎ」になりそうなところが、チャーミングでハートフルゆえに「理性のゆらぎ」と…

クーラ・シェイカー(Kula Shaker)世代のわたしがあらためて気づくこと

ビートルズのことはここで何度も書いてきたけれど、わたしが世代的にど真ん中でキャーッとなっていたクーラ・シェイカーの曲名をいま見るとサンスクリットが多くて驚きます。 ▼ビートルズとヨガについてはこちらにまとめてあります Kula Shaker 登場時のイン…

拝啓、本が売れません 額賀澪 著

1990年生まれの小説家の人って、こんなふうに自分の立場と出版業界を見ているのかと思いながら読みました。厳密には「拝啓、紙の小説が売れません」という内容で電子書籍や図書館の話が出てこず、紙の本が読み手に届くまでのことに焦点を向けたものでした。…

頭の中を「有意義」で埋めようとして、くるしそう

"有意義" から脚抜きできなくなっている人を見て、くるしそうだなと思うことがある。瞑想の練習をしても、きっと空白を空白で埋めるのはむずかしいだろうなと思う。 空白を "有意義" で埋めようとする 空白を "いいこと" や "有意義なこと" で埋めにいかない…

自分で「始めた」女たち  「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション グレース・ボニー著

自分で「始めた」人の話はおもしろい。観察したり予測したりするだけなく、鉱脈を感じたら掘ってみる人は行動的でおもしろい。こういう人たちの話はまったく同じ流れでなぞることができないからノウハウにならないのだな…と思いながら読みました。この本はわ…

壁ぴったりハンドスタンド。一年前からはじめた練習

わたしにはいつも、いつかこれができるようになりたいな…という動きがあります。これは、一年前からはじめた壁ぴったりハンドスタンド(手のひら倒立・二点倒立)の練習です。インドへ向かう友人がうちへ立ち寄ってくれたときに教えてくれた方法で、以後まじ…

2020年も手帳はハイタイド。ヘビーユースのインクも大補充

えええもう手帳の話? と思われそうですが、愛用している手帳カバーがもう一年いけそうなので、同じリフィルを早々に買いました。これです。 ハイタイド 手帳 リフィル 2020年 A6 ウィークリー AXタイプ NR031 (2019年 12月始まり) 出版社/メーカー: HIGHTID…

ガンディーに訊け 中島岳志 著

ガンディーは教科書に載るような人物だったので、子どもの頃から名前と顔だけ知っていました。教科書の脳内発音イメージで、いまだに頭の中では「ガンジー」と発音しています。わたしは「植民地」「独立」がよくわからないまま大人になりました。 その後、わ…

「ちょちょっと、書くだけじゃん」が価値としてどうなのか実験して考えた

今年の前半に「このブログであなたが開催しているヨガクラス紹介を掲載したいかたはご連絡ください。わたしがレッスンを体験しに行きます」という趣旨の告知をしました。そして実際にやってみました。今年の前半はそういうことのできるリズムで生活をしてい…

ダルマのこと

先日、ヨガ仲間のかたから、実際にあった事件を題材にした小説の感想の中でわたしが書いた「なにかよからぬことをしようとするときにブレーキがかかる。それをダルマだと思っている」という考え(解釈)が印象的だったといわれました。今日はそのことについ…

夏物語 川上未映子 著

「生理的に無理」という表現を、わたしはおそろしく思ってきた。嫌悪感についてよくそんな最終カードみたいなフレーズを生み出したものだなという、そういうおそろしさ。すべての努力の余地を認めないおそろしさ。でも、感覚としてはわかる。たとえばゴキブ…

マウスピースをして寝ています

この夏うちへ泊まりにきた友人から「マウスピースしてるの?」と言われました。わたしはときどきマウスピースをして寝ます。毎日ではありません。首から上が疲れているときや、人が泊まりに来ているときに装着します。装着なんて大げさなものではなく、ただ…

僕がコントや演劇のために考えていること 小林賢太郎 著

わたしには何冊か手元においておく本があって、そのなかの一冊です。自分でやっていることを嫌いにならないために強い信念で排除していくべきことについて、わたしはよくひとりで整理し考えます。その実行にあたって勢いをつけたいときに、たまにこの本を開…