うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

日々を乗り越えるための燃料が怒りのエネルギーでなくなっていく過程

これについては適切な言葉が見つからないのですが、似たものを探すならスランプかな。バッティングのフォームを変えるときにどうしても超えていかなければいけない打席の数であったり、開発が進むとその段階で出てくる解決すべき問題のような、そういう存在…

(再読)夢を売る男 百田尚樹 著

同じ作家の「モンスター」を読んだら先に読んだこの本を思い出し、また読みました。前回とは逆の視点で読んでみようと思ったのでした。わたしは本を読んでいるときに「今回はこっち側に軸足を置いて読むけれど、反対側でも読んでおいたほうがいいかも」と思…

つながらない生活 「ネット世間」との距離のとり方 ウィリアム・パワーズ著 / 有賀裕子(翻訳)

この伝達方法・連絡手段だよねこれからは。わたしの周囲はみんなそうだし…、という流れで取り入れている手段の奴隷にいつのまにかなっていく、そんな気がする瞬間にどんなことを考えますか? いま40代以上の人は、メールの登場くらいまでがすごく楽しかった…

包みかたと出しかたを考えるとき、わたしは誰かを想っている

先日ざっくり数えてみたら、わたしはこのブログをきっかけにいろんな人と会っています。数だけ見てもピンとこないけれど、たしかにここ数年でほんとうにいろんな人に会っている。 一緒に運動をしたり話をしながら、どこから湧いてくるんだこのような人たちは…

誰でもない ファン・ジョンウン著 / 斎藤真理子(翻訳)

そこであまり深く考えないほがらかなキャラクターであり続ける、そうすることはこれまで何百回と…なんならデフォルト値がそういう設定でやってきたけど、その前提でいくのもそろそろやめたいな。そういう思いがチラッと見える短編「上流には猛禽類」の視点の…

記憶のやさしい使いかた

ヘルマン・ヘッセとさくらももこ。 先日、このふたりの作家に対する尊敬の理由が全く同じであることに気がつきました。友人と雑談をしながら気がつきました。ヘルマン・ヘッセもさくらももこも(「も」が多いね)多く著作を読んだわけではないけれど、子ども…

プラクリチ 幸田露伴 著(岩波文庫「連環記」併録)

このタイトルだけで、もうハートズッキュンな文字綴り。これはインドのお話です。タイトルは女性の名前です。ほかにもマハープラジャーパチという人が登場します。このかたも女性で、お釈迦様の養母のおばさま。今ふうの綴りではプラクリティとマハープラジ…

野蛮なアリスさん ファン・ジョンウン著 / 斎藤真理子(翻訳)

落ちるところまで落ちればあとは上がるだけだなんて、一瞬納得した気持ちになっちゃうけど本当? 高度経済成長期を自分で稼いだお金で生きてみたら、そんな気持ちになれたりするものなのかな。わたしはさっぱり想像できないな。昭和のアニメ世界の根性論に見…

知性の顚覆 日本人がバカになってしまう構造 橋本治 著

サブタイトルに "日本人が"、とあるけれど実際読むとアメリカのトランプ大統領誕生、イギリスのEU離脱についても語られており、だから日本は…というだけの本ではありません。反知性とヤンキーを紐づけて話がはじまり、その後は都度都度こまめに「反知性」の…

連環記 幸田露伴 著

内容を知らずに読み始めたら、のちにお坊さんになる人の物語でした。昔の人の転職話かと思いきや途中からおかしな展開になって、のちにグルとなる人の物語から弟子となる人の物語へスイッチ。しかも、この弟子の恋話がすごすぎる…。さらにパラムグルのような…

愛するということ エーリッヒ・フロム著 / 鈴木晶(翻訳)

もっと早く読みたかったと思うと同時に、いま読んだからよかったのだとも思う。自分の根底に影響を与える本は、いつもこんな感想になります。 この本の原題は「The Art of Loving」。愛するということは技術だと言い切ります。これはヨガを「The Art of Livi…

失敗と後悔としくじりと、いつのまにか育っている完璧主義と…。そんなときの対処法

4月がはじまりました。先週わたしは驚くほど単純なミスをして、そのときにいろいろ考えました。止まらないくしゃみのせいにしている場合ではないかもしれない、と。その失敗はお金と時間ともうひとふんばりの手間で解決できるものではあるのだけど、こなれて…

エーコーナーヴィンシャティヒ・ヴィンシャティヒもんだい

サンスクリットで数字をカウントするアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガのガイドで練習するときにあった、その数字のカウントにかねてより感じていた謎が「インド数学の発想 IT大国の源流をたどる」を読んだらたいへん興味深く解説されていました。 19,20のカ…

インド数学の発想 IT大国の源流をたどる 矢野道雄 著

少し前に読んだ「占星術師たちのインド」がすごくおもしろかったので、こちらも読んでみました。2011年の本なので、中に書いてあるインドのことも古い情報ではありません。この本は「数字」について多くのことが書かれています。ハタ・ヨーガの教典を複数読…

占星術師たちのインド ― 暦と占いの文化 矢野道雄 著

書き写しだすと止まらないほどおもしろい「チャラカ・サンヒター」(インドの医学書)の訳者さんの書かれた本です。インドでは盛んな占いについての本。インドは言語もたくさんあるけれど暦もたくさんあって、伝統的な暦を発行する人に対しては先祖代々受け…

病気は治る ヨガ叢書〈第4巻〉沖正弘 著

ものすごく久しぶりに沖先生の本を読みました。久しぶりに読んでみたら、わたしはヨガをはじめてすぐに沖先生の本をたくさん読んだことでかなり思想が自分の中に入っていることに気がつきました。そしてここ数年でインドの教典を読み込むなかで、あの手この…