うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2017-01-01から1年間の記事一覧

グ、ア、ム 本谷有希子 著

なんで自分の人生はこうなんだろう。なんで自分の境遇は、こうなんだろう。なんでこの時代に生まれたんだろう。なんでこの土地に生まれたんだろう。なんでこういう家族なんだろう。なんでうちにはテレビが○台あるのだろう…。 周辺の材料を急にありありと拾い…

他人の様子をのぞき見して評論しているわたし。という罪悪感のこと

先日、もうすぐ子どもが小学校になるという友人と久しぶりにたくさん話しました。 どのくらい久しぶりかは覚えていないけれど、彼女が結婚・出産をする過程をわたしは全く知らないので、逆算したら15年くらいではないかな。彼女はわたしのこのブログを読むこ…

Yogic Wayで走る。ジョギング中の心がけ

わたしは走るのに気持ちのよい季節だけ週に2、3回ジョギングをしています。大会は年に1、2回出ています。 年齢を重ねるとこんなに太りやすくなるのか! というのを実感するようになって、ヨガだけではウエイトが落ちないこともあり…。 スロー・ジョギングな…

のめしこき → タマスが優勢(ヨギのための新潟弁講座)

今月のはじめは新潟県で過ごしていました。 新潟県内で行動していると、なんとなく駅やお店で聞こえてくる会話のなかにご当地フレーズがあって、いろいろ拾う中に、すごいのがありました。 のめしこき これ、ネイティブならわかるフレーズかと思うのですが、…

ぬるい毒 本谷有希子 著

アンジェリーナ・ジョリーは好きですか? わたしはアンジェリーナ・ジョリーを見て、たまにモヤモヤします。 アンジェリーナ・ジョリーの行動は何に対する復讐なのか。謎の行動に巻き込まれていく自分が嫌で、モヤモヤします。 女性特有のリスクのある病気を…

右側のポケット周りと裾だけがボロボロのピーコート。食い止め修復

東京は週末からぐっと冷え込んできて、朝はもう冬のにおいがします。 今日はヨガクラスの後、スタジオの向かいに移転してきたユザワヤ(手芸屋さん)へ行きました。以前は本屋があったフロアで毎週のようにのぞいていた場所。手芸用品を置くとこんなに狭く感…

新居の大弘法(愛知県尾張旭市・退養寺の裏山)

新居の大弘法(別名:愛宕大師)をご存知ですか。「あらいのおおこうぼう」と呼びます。名古屋でのヨガクラスの翌日に参拝へ行ってきました。 この場所は「Jyoti Yoga Studio」のミエさんが、「うちこさん、瀬戸のタロケイさんへ行くなら、ここへ寄り道して…

ヨガニードラで寝てしまう、寝てしまった、寝てしまったのかもしれない…

練習にこられるときに「今度こそ」とか「リベンジしに来ました」などとニヤニヤしながらおっしゃる人のいる、ヨガニードラで寝てしまう件。 これも話せば長い話になるアジェンダですが、ヨガニードラ(長いシャバーサナ)をやったことがあって「それ気になっ…

まるでアリスやシザーハンズの世界! フラワーノリタケ(名古屋・テレビ塔の東側)

先日、名古屋城と名城公園をジョギングしたことを書きましたが、街の中でとても雰囲気のいいお花屋さんを見つけてお花を買いました。 ちょうどそのあと行こうと思っていたお店が周年祭りをやっていて、お祝いのお花を持っていきたい気分なのでした。 中に入…

百年の散歩 多和田葉子 著

文字の塊を街のブロックのように見ると、ブロックひとつひとつの中に、それぞれの思いと妄想と日常がある。 わたしもよく脳内で物語を作っているけれど、頭の中はみんな、きっとこのくらい自由にいろいろ連想さているのだろう。 この本を読んでいると、きっ…

虫への反応、花への反応

秋の始まりくらいに皇居を友人と走っていたらおおきな毛虫が横断していて、じーっと見てしまったことがありました。 友人は「ぞわっとする」いいました。そして「なんでだろう、と思うのだけど」ともいいました。 イナゴとバッタの大群の居る池のほとりを歩…

読書は、感情の海に潜る練習をプールでやっているような感じ

以前は絵の浮かぶタイプの小説しか読めなかったわたしが、具体的には江戸川乱歩的昭和レトロなものしか読めなかったわたしが、メキメキ小説に手を出せるようになって数年が経ちました。近ごろは外国の小説も読めるようになっちゃって、まさかこんなふうに本…

みちば屋「MOROCCOの帽子展」と、5周年のタロケイさん

名古屋の栄から名鉄瀬戸線に乗って、生活雑貨店「タロケイ」へ行ってきました。 地方へヨガクラスをやりに行くタイミングはいつも迷うのですが、今年は前半にむずかしい仕事(慣れない種類の頭を使う仕事)をしていたのであっという間に半年が過ぎてしまい、…

テレビ塔から名古屋城と名城公園外周をジョギング

名古屋でヨガクラスをしてきたのですが、一泊できる余裕ができたので、テレビ塔の近くに宿泊して翌朝にジョギングをしました。 名古屋の繁華街にあるテレビ塔の横を朝7時すぎにスタートして、1時間くらい。皇居ランのような感じで走れそうな名古屋城を目指し…

汗は皮膚の中でかいてください=呼吸をスタッカートしないでください

先日名古屋で、いよいよきたか。というツッコミがありました。「汗は皮膚の中でかけって! どういうこと〜(笑)」と。 わたしはアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガで汗をボタボタかく人に 汗は皮膚の中でかいてください と言うことがあります。 まじめに説明…

多動力 堀江貴文 著

わたしはときどき「ウォッチャーは放っておこう。プレイヤー達よ、さぁゆこう」というメッセージを明確に出す人の言葉の力を借りたくなるときがあります。 行動の背中を押すようなメッセージを出してくれる人はたくさんいるけど、漠然と関係者になりがる人へ…

嵐のピクニック 本谷有希子 著

人はなぜ肉体改造に走るのか、と思うときの、あのメンタル。 あれがしっかり「哀しみ」として書かれていて泣ける。せつないなぁもぅ。読みながら「優雅な肉体が最高の復讐である」という俳優さんの本を思い出しました。 漠然と唐突に他者からの評価を手触り…

親ごころ ギ・ド モーパッサン 著 / 秋田滋 (翻訳)

しつこい不幸の話なのだけど、モーパッサンにしては そのまんまかーい! とつっこみたくなるような短編。 これまで読んだ短編がすごすぎたので、つい他の読み方があるのでは…。などと考えてしまう。 よく童話で見る 幸せに暮らしましたとさ という文章という…

三点倒立の過程・キープで起こるパニックとトリグナ・タンマトラ(三性質・五大要素)

ここで三点倒立のことをよく書いていますが、わたしはヨガのクラスにアームバランスや倒立を積極的に取り入れています。 理由はいくつもあるのですが、そのひとつとして「自分がパニックになるときの性質のヒントを得やすい」というのがあります。 他人に言…

プレハブ一棟、部屋が5個以上ある一軒家。暮らしも世間との関係も、変化はすぐそこに

まえにここに「過去の自分と結婚する感じで」というのを書いたことがあるのですが、先日そのかたが久しぶりに東京のヨガクラスに参加してくださり、いろいろな話を聞かせてくれました。いまは日本の南の地方で暮らしていらっしゃる。 わたしはいつかそこへ行…

五色園(ごしきえん) 愛知県日進市

久しぶりに名古屋へ行ったら、2015年に訪れた「五色園」についてここで紹介した話をいまだにされるので、何度かに分けて書いたものをここにまとめます。 「五色園」は愛知県日進市にある公園で、親鸞聖人とその師である法然さま、親鸞様の教えを引き継ぐ蓮如…

股関節が硬くなりすぎる前に始めたいアグニ・スタンバ・アーサナ

わたしの開催するヨガの練習の場は検索で来る人がほとんどなのですが、「胡坐(あぐら)で座れるようになりたい」という目的で来る人がけっこういらっしゃいます。 これはいろいろな人を見てきた所感なのですが、「股関節の稼働」でいうと、男性は出産できる…

サンカルパの構文

これはわたしが何年もヨガニードラをガイドするなかで考え続けていることです。 ヨガニードラで唱えるサンカルパは、内観が進むほど、より組み立てが主体的になっていきます。 自己に向き合うという段階を踏もうとすると、そのように変わっていきます。 こと…

ジャッジメンタルを抑えるメンタルを育てるのはわたし

先日、わたしよりもちょっぴりヤングなヨガ仲間と話をしていたら、おもしろい言葉をくれました。「ジャッジメンタル」という言葉。 「なにそれ? そんな単語があるの?」と聞き返してみると、それは「批判的な」という意味の英語でした。 その人は「30代、40…

自分を好きになる方法 本谷有希子 著

まじめな女の人が空気を読めない行動を重ね、静かに狂いながら、ちゃっかり自立していく。そういう生きざまは他人をイラつかせる。わたしはそんな感じで他人をイラつかせてきたように思う。だから "この人は何をして暮らしているのだろう?" と思われるくら…

ヒップな生活革命 佐久間裕美子 著

夏に読んだ「ピンヒールははかない」がすごくよかったので、同じ著者のこの本も読んでみました。 あそこで買えば安かったとか損をしたといって不機嫌になっているより、こういう消費の方がメンタルにいい。確実にそう思う。というような事例集。わたしは値段…

これを自己啓発本のように読んでいいのかと疑いつつ、鼓舞もされる自分自身のこと

先日、ことしの東京での読書会を終えました。「バガヴァッド・ギーターをうなりながらタテノリで読む会」をやりました。 読書会は設定に工数がかかるのでそんなに頻繁に開催できないのですが(ゆえに告知もひっそりになってしまうのですが)、いまでは「見つ…

発熱・解毒したいときは、股関節とわきの下に刺激を(ウッティッタ・パールシュヴァコナーサナからのバインド)

発熱したいのに、くすぶったままの身体。そんな感じのときって、ありませんか。溜まってしまう毒がなかなか出ない。 なんとなく風邪をひきそうなのにひけないときや、皮膚からほんのりウィルスっぽいにおいがしているように感じるのだけど、風邪なのか疲労な…

サキャ格言集(再読) サキャパンディタ 著 / 今枝由郎 翻訳

友人に「サキャ格言集」を貸したら、付箋をつけたまま戻してくれました。「付箋を使うなら、そのままにしておいて」とお願いしたのでした。 今日はそんな流れでの再紹介です。この本は以前の感想にも書いたのですが、インド的なものとそうでないものの価値観…

なぜ日本人は世間と寝たがるのか 空気を読む家族 佐藤直樹 著

これも「加害者家族」という本のなかで、著者のお名前が紹介されていた本です。 この本を読んでいるうちに、なんでわたしが「世間」という考えかたに目を向けるようになったのか、ひとつ思い出すことがありました。数年前にインドで参加したインド哲学のディ…