うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

伊藤くん A to E 柚木麻子 著

まえに読んだ「嫉妬と自己愛」で取り上げられていた小説。ピックアップされることをひたすら待つ人のメンタル分解がすごい。 伊藤くんという人物は、モリエールの「人間ぎらい」のアルセストや夏目漱石の「門」の小六に通じるし、モテる部分を除けば「コンビ…

約束された場所で ― underground 2 村上春樹 著

先日紹介した「アンダーグラウンド」の続編で、この本はオウム真理教信者へのインタビュー。 8人の信者へのインタビューのほか、巻末に河合隼雄さんとの対談が収められています。 信者へのインタビューは、読んでいると気持ちとしてわかるところも多々あるの…

アンダーグラウンド 村上春樹 著

1995年に起こった地下鉄サリン事件の被害者約60人へのインタビュー。 当時はあまりよくわかっていなかったあの事件。この本を読んでみたら、全く別のもののようにありありと見えてきたことがありました。 どんなところがありありか 「液体」の毒を使ったテロ…

しれっと行くところがある。というだけのしあわせ

先日一緒にヨガをしている人と雑談をしていたら、「同じ経験、してたんだ…」と思う話がありました。 わたしはヨガを通じて知り合う人と、ヨガに関係のない話をする場を設けることがありません。はじめから目的が紐づいていて、それ以外のことがないようにし…

ゾフィー単独ライブ「MU」(コントと音声コント)

わたしは意識が疲れると、お笑いライブへいきたくなります。 いろんな正義に振り回されながらどうすりゃいいのよとうずくまるとき、耳障りのよい自己啓発書やセミナーに手を出したくなったりする。でも、なんだか立ち止まる。それはさすがに手軽すぎるだろと…

ランソンからハノイへ(タクシー→乗り合いバン→タクシー)

ランソンからハノイへ戻ります。ランソンではタクシーの人と話すときもスマホの翻訳アプリを駆使。 「バスターミナルへ行きたい」ではどうしていいかわからなかったようで、「ハノイへ行きたい」と出したら通じました。 行きのときにバスで来た大きなバスタ…

ランソンのキークン川・キークン寺(DEN KY CUNG / KY CUNG TEMPLE)

ランソンは市場がたくさんある町で、まん中あたりに大きな河があります。 わたしが行ったときは橋が工事中で、橋の向こうの寺院は見ることができなかったのですが、手前にある「キークン祠」がなかなかいい感じの場所で、夕暮れ時の河を眺めて過ごしました。…

ニ清洞 Dong Nhi Thanh / 三教寺(ランソン・Lang Son)

ランソンは市場がたくさんあるお買い物タウンで、中心部を離れると自然観光の見所がちらほらあります。 到着翌日にファイロン湖の近の奥にある三清洞から、歩いてニ清洞へ向かいました。 町をてくてく歩くと、壁ぎわに寺院が。ここが入り口です。 入館料1万…

三清洞 Dong Tam Thanh / タムタイン寺 Chua Tam Thanh(ランソン・ファイロン湖の奥)

あまり外国人のいないランソン(Lang Son)。話しかけてくる人たちも「ニイハオ。あれ? 中国人じゃないの? あ、あなたは韓国ね。わかるわ。え? 韓国でもないの? ジャパン? って…、なに? どこ?」みたいな反応。 わたしは同行者を経由して産まれてきた…

Thao Nguyen NHA NGHI(ランソン・Tran Dang Ninh 通り沿いの宿)

ランソンでは湖の前のTran Dang Ninh 通りを歩き、いくつかホテルがあるなかで、ここに泊まりました。 見た感じとてもきれいな「Vi's Boutique」というホテルの中まで見せてもらったのですが、わたしたちにはリッチすぎるかな…ということでまた道を歩き、「T…

ハノイからランソンへ(路線バス→古い高速バス→新型の高速バス→タクシー)

ハノイから右上の方向にある、中国国境近くにある街「ランソン」へ行って来ました。前回行った中国国境は左上のほうで、今回向かうのは右上です。 ランソンはベトナムの人たちにとって「中国製品が安く買える、爆買いしにいきたい街」なのだそうで、バスもた…

BUTTER 柚木麻子 著

わたしはすごく普通の見た目をしています。体操着を着て動くことがなければ、ごくごく普通。 通勤ラッシュの中で職場へ向かうわたしを見つけ出すのはまず無理だろうし、ヨガ講師であってもモデル体型とはほど遠い低身長のわたしは、とにかく動かなければまっ…

苦汁100% 尾崎世界観 著

良心があって、記憶があって、それが組み合わさって理想があって…、でもいちいち口にするのって、とってもめんどう。 理想の流れは黙っていたら伝わらない。でも黙っているのに伝わっているときもあって、ついついそのうれしさで記憶を強く刻んでしまう。 伝…

今まさにがっつり食べている人に別の揚げ物をガンガンすすめてくる「攻め」がたまらないハノイ

ベトナムへ行くと、パワーに圧倒されます。 この感じはインドと共通するところでもあるけれど、それとはまったく違った角度で好きな面があります。 屋台で食事をしていると、籠とトングを持って揚げ物を売りに来る人がいるのです。何人も。すべて女性。 いま…

ベトナムを旅しながら、論語を読んでいた

わたしが初めてベトナムへ行ったのは2年前。そのとき、この国の人々の心は新旧の価値観がすてきなバランスで成り立っているな…、と感じました。 ベトナムでバスに乗ると、年長者はほぼ必ずといっていいほど若年者や子どもから席を譲られます。これが、すごく…

「おじさん」的思考 内田樹 著

先に続編のほうの感想をアップしていましたが、同時にこの本も読んでいました。 第四章のテーマがまるまる夏目漱石で「虞美人草」と「こころ」を題材に書かれているのですが、これがすごくおもしろい。 第三章までは「期間限定の思考(おじさん的思考2)」と…

現代訳論語 下村湖人 著

いつか読もうと思っていた論語。いくつか「あ、これも論語のなかにあったものなのか」と思う言葉があった。こうしてある程度のまとまりで読んでみると、文字列を読んで反応した感情にひっぱられてはいけないなと思う瞬間が多い。おっとあぶなかった…、という…

Maison de Tet Decor(ハノイ・西湖のカフェ)

ハノイはたくさん見どころがありますが、今回は到着日にホアンキエム湖と間違えて行こうとした西湖周辺で多くの時間を過ごしました。 地元の人に「湖(ホー)は、どっちですか?」というと、だいたい西湖の方向を指差されます。ホアンキエム湖は、ホアンキエ…

文廟 別名:孔子廟(ハノイ・Ba Dinh dist)

ハノイ観光中にわたしたちが反応するものを見て、ナオミさんが提案してくれた観光地「文廟」。ベトナム最古の大学。 そのときは中にある偉人の像のようなものを見て「この人は、なんか偉い人なんですね」という感じだったのですが、あとで地球の歩き方を読ん…

ロンビエン駅・ロンビエン橋(Long Bien・ハノイ)

初日に電車のチケットを買いに行って買えなかったロンビエン駅。そのときに、なんだかレトロですてきな駅だなと思っていました。 あとで地球の歩き方を見たらわたしがレトロな感じと思ったのは橋で、川を渡れるとのこと。どうしてもまたあの景色が見たくて、…