うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

リッツ・カールトンの究極のホスピタリティ 四方啓暉 著

普通に読むと「リッツのすごい話」の本なのだけど、ところどころにある「日本のホテル事業の古き商慣習とリッツ・カールトンのはざまで考えたこと」が沁みる。 特に、この二つ。 仕組みが定着・浸透するには、労力も時間も必要です。(180ページ) 「ホスピ…

女の好きな10の言葉 中島義道 著

「私はあなたの何なの?」「あなたは不潔よ!」「わかんなーい!」などの10のフレーズと発言心理をテーマに、文学作品・映画作品・舞台作品・歌謡曲を引用して紹介し、ついでに著者が本音でボヤくという、たいへんおもしろい構成の本です。 歌謡曲はさすがに…

3つの脳で、楽に3倍生きる 内藤景代 著(Kindle版)

先日ヨガのインストラクターさんにおすすめ本を問われたので、その人の好みに合いそうなセレクトとして内藤景代さんの3冊をお出ししました。 彼女はなかでも「こんにちわ私のヨガ」を大変おもしろく感じたようで(名作です)さっそくスマホで買おうとしたの…

なぜ周辺情報を求めてしまうのか

先日ヨガクラスにおいでになった方へ「熊本と新宿をつなぐ作家 漱石・八雲(新宿歴史博物館)」の割引券をお渡ししたら、さっそく帰りに立ち寄ったそうで、こんなコメントが届きました。 今はおろか、昔の人でさえ、 こうして本人の気持ちに関係なく、個人情…

嘆きの美女 柚木麻子 著

友人の読書録を見て気になり、読みました。 ネットで特定のサイトを執拗にウォッチする女性が主人公。はじめはウォッチされる側の気分と半々で読んで、ちょっと怖くなりました。 が、いっきに読ませるストーリーは接続がいろいろよくできていて、とにかく軽…

女性(あなた)の知らない7つのルール ― 男たちのビジネス社会で賢く生きる法 エイドリアン・メンデル 著

1997年に出た、フィラデルフィアの心理学者さんの著作。 ひとことでいうと、「おだやかではありませんねぇ」という感じ。セクハラにおいては訴訟への準備が自然にあるのがアメリカっぽい。 問いかけの調子がビビッドですごくおもしろいけど、自分がこの本で…

認識ちがい。日本語ネイティブとして自信を失う日々のこと

わたしは自ら知りたいと思ったことは学ぼうとしますが、興味のないことはそのまま。 これまでに数々の失敗をしてきました。 人に話せる(シャレになる)範囲で過去を紐解くと、 ヨガを始めるまで…… 肩甲骨を「健康骨」と思っていました! きゃー。 それまで…

ムイネーからファンラン経由でホーチミンへ(バス、タクシー、高速バス)

長距離移動はこれが最後。いよいよサイゴン(ホーチミン)へ移動です。 こんな移動でした。 ムイネーのゲストハウス前(8:00発) | |ローカルバス 13,000ドン(73円) ↓ ファンランの町の大きな道(8:30) | |50メートルだけ、タクシーに乗った 10,000ド…

ムイネーの朝 ゲストハウス近くのビーチ風景

ベトナムは昼が猛烈に暑いので、朝から活動しないとバテてしまいます。そして朝の散歩は気持ちがいい。 ダナンとニャチャンではベトナム国民のおそろしく激しい朝のモーレツ体操を見てきましたが、このビーチはとにかく長く、見つけられませんでした。この町…

Restaurant TRUC XANH の海鮮グルメが完璧だった(ムイネーの食堂)

ムイネーでは初日にぶらりと入ったレストランの味に感動し、連日行きました。 ベトナムでは屋台からレストランまで、さまざまな場所で食事をしましたが、海鮮グルメのレストランとしてはこの店が最強。ホーチミンに住んでいる人は、ぜひこの店に行くためだけ…

ヨガのポーズマニアには、誰でもなれる

「なりたい系の質問」というのを受ける機会がたまにあります。 「ヨガのインストラクターになりたい」という題材については、まえにキクシルというQ&Aサイトを題材にして書いたことがありますが、もう少し思いを分解して書きます。 質問というのは、質問者の…

聞くは一時の恥 永江一石のなんでも質問なんでも回答 メルマガベストセレクト 2012-2013(Kindle本)

先日感想を書いた「素人の顧客の意見は聞くな」がおもしろかったので、続けて読みました。 わたしはコンサルタントではないのですが、インターネットが苦手というフィジカル方面事業の経営希望者さんから、たまに雑談のような流れで質問されます。そのたびに…

素人の顧客の意見は聞くな 永江一石のITマーケティング日記 永江一石 著(Kindle本)

ネットで見つけた「仕事のご依頼について」というブログ記事の内容にうなずき、電子書籍が出版されていたので読んでみました。 この電子書籍はブログの内容の抜粋と振り返りでできていて、ネットサービスの流行はスピードが速いので「ああ、そんなこと、あっ…

リッツ・カールトン 至高のホスピタリティ 高野登 著

知人から聞いた話をきっかけに「リッツ・カールトン、さすがだなぁ」と思い、本を読んでみました。 リッツの本を定期的に読み続けたい。いまはそんなモードです。 終盤の、ここがいい。 勝ちにいくのではなく、負けないための舞台をつくるということです。そ…

琴のそら音 夏目漱石 著

幽霊を研究している心理学者の友人とのやりとりで構成される短編。 二人の青年による、結婚についてのボーイズ・トークが楽しい。 「そうだったね、つい忘れていた。どうだい新世帯の味は。一戸を構えると自から主人らしい心持がするかね」と津田君は幽霊を…

「浅き夢見し」「モデル失格」 押切もえ 著

ラジオでのトークのぎこちなさとその中にあるボキャブラリのギャップ、ブログでの割り切り、などなどのアウトプットのバリエーションが気になり、本を2冊続けて読んでみました。 まずは2013年の小説「浅き夢見し」▼紙の本浅き夢見しposted with amazlet at 1…

熊本と新宿をつなぐ作家 漱石・八雲(新宿歴史博物館)

「新宿歴史博物館」で開催されている文学展示へ行ってきました。熊本近代文学館との共同主催だからできてしまうらしい、この企画。すばらしくおもしろかったです。 建物に入るといきなり、「あなた来週さっそく熊本まで観光にいらっしゃいよ」といわんばかり…

あなたは、なぜ、つながれないのか 高石宏輔 著

この本を読みながら何度も「あなたは、わたしか」という小さなつぶやきが浮かぶ。こんなに引き込まれる内面の吐露が、これまでにあっただろうか。そんな気持ちで読み終えました。 言葉や文章に塩分濃度のようなものがあるとしたら、体液に近い配分で書かれた…

バラモンの精神界 ─ インド六派哲学の教典 訳・解説 湯田豊

インド六派哲学は、わたしの脳みそのレベルではあと5輪廻くらいしないと学べそうにない深遠な世界。 ヨーガに近いところから、サーンキヤ、ヴェーダーンタ、ニヤーヤ、ヴァイシェーシカと見てきて、やっとミーマーンサーまできたぞというところで中村元先生…

妖精の渓流 スイティエン (Suoi Tien・ムイネー)

もともと砂漠へ行く前にここへ行きたかったのですが、気づかずスルーしてしまい、帰りに立ち寄りました。 ゲストハウスから徒歩20秒くらいのところにあり、エンジンをかけて緊張しているうちに通り過ぎていた模様。帰りに「さぁ〜て、帰るぞぉ〜」と思ったら…

ムイネー砂漠(イエローサデューン)

ムイネーではバイクを借りていたので、おもにドライブを楽しんでいました。 海に向かって右へ行くとチャンパ王国の遺跡が、左へ行くと砂漠があります。 この町はただバイクに乗って走っているだけで、気分が満たされる。美しい。 ヨーロッパか! 見下ろすと…

チャム塔 / ポー・ハイ・遺跡(ファンティエットとムイネーの間)

ゲストハウスで借りたバイクに乗って、ムイネーの Nguyen Thong Street 沿いから登っていく、ポー・ハイ・遺跡を見てきました。 外国のぐるぐるまわる交差点やY字路は初めて。たぶん回り忘れたこともあると思う。でも、走っているのがわたしたちだけ、みたい…

Cat Tien Guest House(ムイネーの宿)

ムイネーでは事前に Agoda.com で見ていた「Cat Tien Guest House」に泊まりました。 どんな場所かまったくわからず行ったのですが、とにかくムイネーは長いビーチで、ファンランの町に近いところから高級リゾートが始まって、中間部は庶民的なゲストハウス…

ニャチャンからファンラン、ムイネーへ(高速バスとタクシー)

ハノイからじわじわホーチミンへ移動して行く旅のレポートも、いよいよ後半。ニャチャンのビーチから、ムイネーのビーチへ移動しました。 こんな移動でした。 ニャチャンのリゾートエリア(9:10頃) | |タクシー 44,000ドン(251円) ↓ フィアナム・バスタ…

科学的とはどういう意味か 森博嗣 著

わたしは特定の思考を向けられるとグッタリしてしまうことがある。 それはこの本の中にある、このようなこと。 「難しいことはいいから、結論だけ言って」という姿勢 ちょっとわからなくなると、「自分は向かない」と処理してしまう 言葉を覚えることで、無…

中勘助展 神奈川近代文学館(横浜「港の見える丘公園」内)

先月の話ですが、神奈川近代文学館というところへ「生誕130年没後50年 『銀の匙』の作家 中勘助展」を観に行ってきました。(終わった展示の話です)「銀の匙」の感想は昨日書きました。 もともとは【常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち」第1部 夏目漱石…

銀の匙 中勘助 著

子供の視点の小説。「そうだ。たしかに昔、こんなふうに感じていた」ということがいくつも思い出されます。いま3歳以上の子の子育てをしている人にもおすすめ。 ものすごく甘やかされて育った子供が大人になってから書いたという設定の文章なのだけど、甘や…

漱石文学の思想 第二部 自己本位の文学 今西順吉 著

7年前にいつか読もうと思った本を、やっと読み終えました。 2008年に「ヨーガとサーンキヤの思想―インド六派哲学 中村元選集」を読んだとき、そのなかに <480ページ 第8章 輪廻と解脱 より> サーンキヤ学派によると、具体的な現実生活においては、一個の生…

フレンチアルプスで起きたこと(映画)

今日は映画の日。いつも聴いているラジオで紹介されていた映画を観てきました。 旅行でフレンチアルプスの雪山へ行った家族が、スキーリゾートを楽しむ中で起こる物語。 自然災害に直面したときに自分を優先して逃げた父親が責められ、追い詰められていく。 …