うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2014-01-01から1年間の記事一覧

つくりもの&なにげなこと記録「note」

この「うちこのヨガ日記」も2000記事を超えまして、関連するトピックが記憶で処理できなくなってきました。 このブログはわりとしっかり書きたい場で、日常について書くよりも、本や旅のことを書くほうが好きです。いっぽう、写真も溜まる。 そんなわけで、…

井上円了頌徳碑(新潟県長岡市・越路河川公園隣り)

十日町の帰りに、井上円了先生の石碑があるところへ立ち寄ってみました。 まえに東京・中野区の「哲学堂公園」を紹介しましたが、ここにはカピラ仙(サーンキヤ哲学の祖といわれる)もガウタマ(「ニヤーヤ・スートラ」著者)も奉ってあり、インド哲学を学ぶ…

十日町商店街、本町がおもしろすぎる(新潟県十日町市)

すごいですね十日町。いつの間にこんなにすごいことになってるんですか。 どんだけすごいか、紹介しますよ。冒頭の写真はアパートの写真ですが、もうこんだけすごいと住みたいですよ。十日町。 住みたいと思ったアパートは、申し込みがいきなりアナログ? と…

マヌ法典 渡瀬信之 翻訳

夏から数ヶ月、ゆっくりじっくり読ました。「マヌ法典」はバガヴァッド・ギーターと同時代にまとめられた、マヌの教え。マヌさんが座っているところに偉大なリシたちが質問をしにいくところから第一章がはじまります。 以前紹介した同じ訳者さんの要約版では…

アキレス腱を伸ばして首の後ろを開くポーズ

先日行った池袋の身体均整法・金のたまごセンターで鈴木先生に教えてもらったエクササイズがいつもヨガクラスでやる形とよく似ていたので紹介します。 ウッターナ・パダーサナのカウンターポーズの変形版みたいなかんじです。 打ったとか打ってないとかいう…

久々の身体均整法。右が頑張りすぎて左がボケていた(東京・池袋)

今回は観光案内をかねての池袋。わたしが「なまはげ先生」と呼んでいる関西のヨガ先生が仕事で急に上京し、直前に「会えないか?」とおっしゃる。これは大変。スペシャルな東京タイムをお過ごしいただかねばならぬ。というわけで「うちこトラベル」が総力を…

ヒクソン・グレイシー 無敗の法則

開国以降の日本人の心の歴史を格闘技の変遷とともに紐解き、現代日本人のメンタリティの闇をブラジル人のヒクソン・グレイシーさんが教えてくださるという、なかなか興味深い内容であります。 これはダイヤモンド社だし思いっきりビジネスマン向けの本なのだ…

上機嫌の作法 齋藤孝 著

2005年の本。この本は読み始めの時点で「なにか具体的な苛立ちをきっかけに書かれたのではないか」と感じました。読み進めたら、後のほうにこんなことが書かれていました。 実は私自身は、自分が不機嫌でいたことによる社会的な損害を山ほど被っています。不…

赤谷十二神社・大ケヤキ(新潟県十日町市)

地図上で見て気になったので、「道の駅・瀬替えの郷せんだ」近くにある「赤谷十二神社」へ行ってみました。樹令1200年の大ケヤキがあります。 延暦年間に坂上田村麻呂が東征のおりに植えたと伝えられますが、このあたりは坂上田村麻呂伝説がほかにもあり、そ…

松苧神社(まつおじんじゃ・新潟県十日町市苧島)

十日町の市街地から山のほうへ進むとある松苧神社へ行ってきました。犬伏トンネルの近くです。理由は「なんかありそうな場所だ」と、そんだけ(笑)。 このあたりを流れる渋海川の周辺はとにかく美しく、きらきらしている。冒頭の写真は渋海川です。 ここは…

インド哲学の教室 ― 哲学することの試み 宮元啓一 著

インド六派哲学の「自己」の設定を対話形式の講義録を読むかたち(架空の授業)でまとめられています。 授業は「自己と世界」「ことばと世界」「哲学の目的としての絶対的幸福」の3つですが、最後の章の副題が「人情を超えて」となっており、そのなかの小さ…

日本国宝展(東京国立博物館)

上野でやっている「日本国宝展」を観にいってきました。 平日の雨の日にも関わらず大盛況。金曜日の夜を狙ったほうがいいかも。 いつも注目してしまう音声ガイドは、三択の女王・竹下景子さんでした。 わたしは刀や器の見かたがわからないので、今回は的を絞…

「甘え」と日本人 土居健郎・齋藤孝 著

「甘えの構造」の著者・土居健郎さんが83歳のときに対談したコメントが収められていて、どこまでも頭がクールだなぁ、とゾクゾクする言葉が満載でした。 最後の第六章の対談でこのように語られています。 土居:言葉の構造が主語を言わなくてもわかるように…

TRF EZ DO DANCERCIZE 「BOY MEETS GIRL」下半身集中プログラム

職場のおねいさんが貸してくれたのでやってみたのですが、むずかちー! そして、すごい汗。でも、踊るっていうのはなんとも心が晴れますね。 屈伸とツイストの組み合わせは考えない方が自然に動けたりして、脳にインプットされていく動きを観察するのもおも…

エースと呼ばれる人は何をしているのか 夏まゆみ 著

わたしも夏先生にめっちゃシゴかれたいー! と、そんな気持ちでイッキ読みしてしまいました。プラクティカルかつ集団で動く事もあるダンスの世界って、やっぱりすごい。 「センター」と「エース」の違いを述べた上で、持ち場持ち場で輝く地位を獲得していく…

あぐらをかけるようになりたい

よく受ける質問です。ここでいう「あぐら」は結跏趺坐。両足を組めるようになりたいと。 マリーチ・アーサナBもできるようになりたいし、マツヤ・アーサナも足を組んでやりたいと。いいねいいねぇ。大人になってからやりたいことがあるって、こんなに楽しい…

「すてきなこと」にアンテナを張っていないわたしの生活

親しい人ほどよくご存知の通り、わたしはあまり「すてきなこと」とか「そこから派生する人間関係」にアンテナを張っていません。そういうの、疲れる……(笑)。結局ただのノリの悪い人みたいになる。 とまあ、外見から見た反応はさておき、元来わたしはひとり…

桜桃 太宰治 著

子育ての息苦しさをこんなふうに描くなんて、大胆。 こりゃ自伝だなと思いながら読み進めていると差し込まれる はっきり言おう。くどくどと、あちこち持ってまわった書き方をしたが、実はこの小説、夫婦喧嘩の小説なのである。 でも思考する本人の描き方は、…

夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘 中川淳一郎 著

タイトルや本文の刺激的な言葉遣いはさておき、感謝と服従について考える仕事論は珍しいので、貴重な指摘。 この本は「怒られたくない」という人間の根源的な心理を仕事論という形態で書いているので、不毛な気持ちの取り扱いに悩んでいる人は、読むと励まさ…

バガヴァッド・ギーター(Bhagavad Gita)

よく「どの本を買ったらいいですか?」という質問を受けるので、その回答の背景説明を兼ねて、過去に紹介したことのある本の特徴を書きます。 質問には はじめは「へぇ。インドにはこういう聖書みたいなのがあるのね」という入りかたでしょうから、ならば「…

五月女ケイ子のレッツ!!古事記

古事記のお話をすてきなイラストとシャープなつっこみと昭和全開の比喩で綴る、たいへんためになる本。 「男尊女卑」「死を穢れと考える」という価値観がこの頃からあることを学んだり、「生き返るたびに強くなる」神の生きざまに励まされたりしました。 な…

企画展示「あの人の直筆」(国立国会図書館)

皇居周辺ジョギング途中で予告をチラリと見て以来、楽しみにしていた「あの人の直筆」の展示を見てきました。 国立国会図書館の新館でやっている企画展で、なぜか無料。「あの人」のなかには、夏目漱石、芥川龍之介のほか岡倉天心も! 豪華すぎる〜。と思っ…

心との戦い方 ヒクソン・グレイシー 著

ヒクソン・グレイシーがべらぼうに強すぎる、負けない試合をテレビで観てきた世代ですが、まあすんごいヨギさんなんです(参考)。 この本を読んで、そのヨガのルーツが「超越瞑想を母親がやっていた」ということを知り、びっくり。TM瞑想ともいわれる、マハ…

高城剛と未来を創る10人 対話から見えた、その先の世界 高城剛 著

アスキーでの紙面掲載は2008年のものもあって、書籍で出たのが2011年なのでわりと古いかと思いや、指摘の骨子自体は普遍的なものなのでそんなに古く感じませんでした。未来のことを語ってはいるけど、人間という生き物自体はそんなに変わらないという前提な…

行人(こうじん) 夏目漱石 著

後期三部作で「彼岸過迄」と「こころ」の間にあたる作品ですが、「彼岸過迄」の冗長さと「こころ」のトゥーマッチな濃縮の中間にある絶妙なバランス着地。「友達」「兄」「帰ってから」「塵労」の4編構成で、いずれもドラマチック。いっきに読ませる。 これ…

表現と文意と細部の意味(「チャラカ・サンヒター」第30章16節〜19節より)

わたしはここ2年くらい、サーンキヤの主張に軸足を置いてヨーガを含めたインド哲学を学ぶという勉強法をとっています。 そのスタンスで昨年は「ヴェーダーンタ・サーラ」、今年は「チャラカ・サンヒター」に触れてみて、たいへん刺戟を受けました。今年はも…

【誤】元気をもらいました 【正】元気が出ました

ヨガの練習の後、まれに「元気をもらいました」と言うかたがいらっしゃる。まあ感じはわからなくはないのですが、「わたしもですぅ〜」とは言いません(世渡りは下手です)。 これは常用語になっていて無意識で使われているのだと思うのですが、元気というの…

だれも知らなかったインド人の秘密 パヴァン・K. ヴァルマ 著 / 村田美子 翻訳

タイトルは大げさに見えますが、内容は「どのインド人もここまでナマナマしくぶっちゃけなかった、インド人の慣習と考え方」という感じなので、あながち大げさでもありません。インドへ何度か行ったことのある人は、どの部分から読んでも必ず10ページ読み進…

アーユルヴェーダ医師の学習伝授規定とサハナー・ヴァヴァトゥ

「チャラカ・サンヒター」を読んでいたら、ヨーガの定番マントラ「Sahana Vavatu」の意味の背景をよくあらわしている箇所があったので紹介します。 「チャラカ・サンヒター」第三巻八章の前半は医者の倫理に関することが詳しく述べられ、後半は「論議道」(v…

2015年の手帳はデルフォニックスのA6コンソナント

これまで手帳は「高橋手帳」「オピニ(Opini)」「ヨガ手帳」などを使ってきましたが、来年からはひとまわり小さくしてA6に変え、デルフォニクスのにしました。よく行く文具屋で買いました。 デルフォニクスはパルコやアトレのような駅ビル内の文具屋でも見…