うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2013-01-01から1年間の記事一覧

「別に。」のなかみ

「どうかしましたか?」ときかれて「いや、別に」というときは、ほんとうに何もないことが多いわたしなのですが……。 「うちこちゃん、なんかあったの? いいことあった?」ときかれて「ううん、別に」というときは、だいたいこれです。 思い出せる限りでは小…

わらの人 山本甲士 著

ブクブク交換で書店員の女性からいただきました。 学生の頃はよく小説を読んでいたけど、社会人になってからはエッセイ中心、ヨガを始めてからは伝記や実用書が多くなっていました。久しぶりに人がすすめてくれた小説を立て続けに読んで、「ああなるほど、み…

太ももの裏の話と、いまどきの子供をねぎらいたい話

今日は銀座でヨガをしたのですが、5分ほど早く終わったのと床暖房が稼動してみんな床から離れたくない気分だったこともあり、なんとなく少し雑談をしました。 そのときに「膝の前側と、太ももの裏の話」「いまどきの子供の二重世界」などなどの話をしたので…

チキンかイワシか

アーサナの練習の時間は、身体が心に教えてくれることの方が多いものです。器のボディを整えているフリをして、実は中身の心を調えています。なーんちて! すごくまともなヨガ先生っぽい書き出しをしてみましたが、たまに難しいアーサナに特化した練習会を設…

あなたの仕事に革命を起こす!「しないことリスト」中島孝志 著

Kindleで簡易版みたいな本が手ごろな価格でどばーっと放出されることがある。読んでみたら、本の要約をした本みたいな文字量。 著者さんはたくさんの本を読みたくさんの本を出版する、ということが仕事の一部になっているような感じなので、この割り切り方な…

蜘蛛とアロエ(真鶴にて)

今日は虫の写真が苦手な人はスルーしてください。 先日とあるウェブサービスをやっている人が「なんで虫の写真がアップできるようになってるんだ。そういうのは嫌だ」という人がいますよ、なんてことをおっしゃっていたのでことわっておきます。 わたしは、…

世界が完全に思考停止する前に 森達也 著

10年前のコラムがまとめられた本。「いのちの食べかた」「世界を信じるためのメソッド」よりも前に出た本。「憎悪を共有することで暴走する人間の恐ろしさ」がとことん説かれています。 読み始めてまもなく、こんなフレーズを目にしました。 誰だって知って…

武術で学ぶ 心と体の生かし方講座(甲野善紀先生)

昨年「武術を語る ― 身体を通しての学びの原点」を読んで以来、ずっと気になっていた甲野善紀先生の講座へ参加してきました。自身の身体から学んだことを動きながら話してくれる、とてもありがたい内容。 ヨガの極意を武術の事例とオリジナルの語彙で説明し…

草枕 夏目漱石 著

想像以上のおもしろさでした。 女性に気持ちを持っていかれることにいちいち理由をつけながら、そんなにいちいち理由をつけている己へツッコミを入れる主人公の心情の描写と、女性の台詞の存在感がおもしろい。 植物の描写もしつこくて、この人の妄想スキャ…

真鶴の町(神奈川県の半島)

真鶴は坂が多くて長崎みたいな町だった。小田原まで行ってしまえば、そこからJRで13分。すぐだ。 こんなに都会からすぐ行けるのに、人口8000人ほどのこの町はとても静かで、かなり遠くへ来た気分になれた。 海といえば聖子ちゃんやTUBEが頭に浮かぶ人には、…

かもめおそろし 真鶴半島遊覧船(神奈川県・真鶴町)

生きていくって、たーいへん。ものすごい勢いで迫り来るかもめ群とたわむれる異色クルージング「真鶴半島遊覧船」に乗ってみました。 30分ほど、船に乗ってるだけなんですけどね、この船に「かっぱえびせん」が積まれています。 いっけん、普通なんです。 わ…

鵐窟(しとどのいわや)と荒井城址公園(神奈川県・真鶴町)

「勉強をするのだ〜」という名目で、ぶらりと真鶴へ。そこで「鵐窟(しとどのいわや)」というところへ行きました。 同じ名前のスポットでも、となりの湯河原町のほうは有名な心霊スポットだそうです。 こっちのほうは、あまりそんな感じはしませんでしたが…

超訳ニーチェの言葉 白取春彦 翻訳

さまざまな著作からの抜き出しなのですが、ここで読んだ内容をきっかけに「善悪の彼岸」「曙光」「漂泊者とその影」を読んでみたいと思いました。 ニーチェは哲学家と言われますが、どちらかというとコピーライターに近い気がします。男の清少納言という感じ…

勉強をしに、少し遠くへ出かけてみた

ここ数ヶ月、週末もヨガにたくさん時間をさいたので、翻訳と研究のほうがスローペースになっていました。こういうのは中断してしまうと勘が鈍るので、11月前半は「聖典の研究」に重きを置くことにしました。 東京に居ると、なんやかんやと出かけたくなってし…

Kindle Paperwhite、いいですよ

ヨガ友達に「Kindleどお?」とよく訊かれるのですが、都度「いいよぉ〜、生活が変わる」と話しています。だいたいいつも持ち歩いているので、その場で「触ってみる?」とお渡しするのですが、最近新モデルが出ました。 わたしの持っている Kindle Paperwhite…

覇権欲と承認欲のバランス

近ごろ仕事で仲良くなった人がちらほらクラスに遊びに来てくれるようになり、そのまえにヨガのことでこんなことを訊かれたりします。 「ヨガはストレス解消にいい?」「瞑想とか、やってみたいんだけど」 ストレス解消とか落ち着くとかは、二次的なこと。な…

地獄の悪魔アスモデウス ウルフ・スタルク作 / 菱木晃子 訳

絵がとても素敵な、おしゃれな地獄教育絵本。(おしゃれじゃないけど効果抜群なやつはこちら) なにげなく入ったカレー屋さんにあり、読了。意外と文字が多くて、読み込んでいる間に時間がかかるはずのスープカレーが出てきた。「そのカレーはちょっと時間が…

夢十夜 夏目漱石 著

わりと初期の短編。ストーリーのある小説ではなく、夢日記のようなおはなし。 ここのところ、夏目漱石の表現にハマっています。「印象と潜在記憶をテキスト化する技術」がここまでの人を見たことがない。 王道の名作小説もよいけれど、わたしはこの「夢十夜…

坊っちゃん 夏目漱石 著

窮屈さと理不尽さをボヤきたおすエンターテインメント小説。昔の話なんだけど、同僚の送別会の飲み会が激しすぎてびっくり(笑)。 タテ社会のあるあるが満載で、東京から来て田舎の人の気質にボヤく坊っちゃん(に代弁させているさまざまなこと)がおもしろ…

カリコリせんとや生まれけむ 会田誠 著

「会田誠展 天才でごめんなさい」を観て以来、ついつい気になってしまう芸術家さんのエッセイ。 基本的には作品同様、笑えるエッセイなんだろうけど、淋しさや空しさの表現がかなりいい。 小学校までのお子様の子育てをしている人は、読むといろいろ思うこと…

MacBook Air(11インチ)のケースを作った

仕事で MacBook Air を持ち歩くようになったのですが、最近めっきり秋めいて Mac も寒そう。 というわけで、ケースを作りました。なんか、あんまりかわいいのが売ってなくてね。 100円ショップで「ウォッシャブル・フェルト」というのを見つけて、ひらめいた…

森博嗣の道具箱 ― The Spirits of Tools 森博嗣 著

「日経パソコン」というパソコン専門誌に「森博嗣のTOOL BOX」というタイトルで2003年から2年間で書かれたコラムをまとめたもの。 わたしのなかで、日本語で不二一元論(アドヴァイタ・ヴェーダーンタ)を語る人としてすぐに思い浮かぶのが森博嗣さんと叶恭…

夏目漱石とパタンジャリ

わたくしただいま、空前の夏目漱石ブームのなかにおります。 理由はいくつもあったのですが、それはいずれ本の感想に書くとして、夏目漱石って千円札以外にどんなイメージがあったっけ。 わたしの印象は学校の教科書で読んだ「こころ」で、「なんでこんなに…

記憶まつがいと、スッキリしたこと

「りぼん派」「なかよし派」の話がにわかに盛り上がっておった頃の話。 わたしは基本的にいろいろテキトウ。なので、いろんな人が修正をしてくれる。 これは、ヨガ仲間のユキコさん、ハルナさんと話がはずんだときのこと。 うちこ:ユーはどっち派? ユキコ…

メメント・モリ 藤原新也 著

著者さんの思いの通り、手放せない書としていつも部屋にある一冊。 生と死にまつわる言葉が、美しい写真とともに毎ページ、語りかけてきます。 インドの写真が多くて、「ただ息して生きるだけでいい人たち」というたたずまいの人がたくさん出てきて、「日本…

インターネットに永くいると屁の勘定をされますよ

Googleの広告が、もうええっちゅうくらい「ホワイトボードを買いませんか?」という広告を出してきます。検索ワードで出されています。あとは、居る場所のデータね。インドにいる間は、自分のブログを確認していると「デリーではたらく」なんて気の利いた広…

ヨガ手帳にしてみた(茶色のハヌマーン)

なにげに伊東屋に立ち寄ったら手帳コーナーに「ヨガ手帳」があり、購入。 ここ数年でいろいろオンライン化され、紙のスケジュール手帳はお仕事モードではなくヨガ中心でよくなったので、ヨガ手帳にしてみました。シックなブラウンをチョイス。 待ち時間に季…

しあわせの書 ― 迷探偵ヨギガンジーの心霊術 泡坂妻夫 著

ネタバレしてはいけないのでほとんど感想が書けない(笑)。 とにかく、いままで読んだ本の中でいちばん「びっくりした」本です。 本という媒体を使ってここまでのことができるのか。という、想像を超える本。 著者さんも出版社もほんとすごいわ。 内容はヨ…

ヨギガンジーの妖術 泡坂妻夫 著

ヨギの探偵が事件を解決していく短編集で、この続編となる「しあわせの書」という作品がとても有名らしいです。 「しあわせの書」だけでも楽しめるのですが、せっかくなので前段のこのお話から読んでみました。 ヨギガンジーが本物すぎて、最初の作品から笑…

羽黒山・出羽神社(山形県鶴岡市)

バスを乗り継いで山頂までやってきました。ここには出羽神社があります。 神社の雰囲気もよかったのですが、ここでは木と儀式が印象に残っています。 境内に入っていく道すがら、すでにすごい。 流れ出したエネルギーが一体化しちゃってる。 生命力が余って…