うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

高野聖(こうやひじり) シネマ歌舞伎

ナマ歌舞伎は観たことがないのですが、はじめて「シネマ歌舞伎」を観てきました。映画館で歌舞伎をみせるという試み。 2008年に歌舞伎座で演じられた泉鏡花原作の「高野聖」は、タイトルのとおり高野のかおり満載のストーリー。 これは、観るべし。です。け…

東北で空耳

週末の東北ヨガに備え、ニンニキニキニキ各駅停車で北上中。下駄スケートという郷土品が置かれる北の地で夕食をとりました。 隣のテーブルには、ジャージの似合う、まさか佐保田先生? という風体の、気のやさしそうなお爺さん。 このお爺さんが、なんども言…

裁判長!これで執行猶予は甘くないすか 北尾トロ 著

「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」の続編本。先に呼んだ本をきっかけに、わたしも傍聴をするようになってしまいまして(とはいえまだ20件弱なのですけれども)、1年をあけてこの続編を読んでみたら、著者さんとの意識の向けどころの違いも感じられておも…

西福寺・開山堂 (曹洞宗 赤城山)新潟県魚沼市大浦

越後のミケランジェロ・シリーズです。永林寺のあとに西福寺へ行ってきました。 この禅寺も、すごかった。しかもこのお寺のウェブサイトはすごくて、パノラマ画像でその細かい彫刻を追うことができます。これはすごい。さらに実物は、もっと、とんでもなくす…

禅と武士(禅と日本文化 鈴木大拙 著/第三章)

まえに第一章と第二章を紹介した「禅と日本文化」の第三章です。この章は長かったので単独で紹介します。 「戦うこと」に向き合う教えについて、始終バガヴァッド・ギーターとの違いを感じながらさまざまな思いがめぐりました。 この部分を読んでいたら、習…

膝関節の伸展観察を三点倒立でやってみた

身体均整法にある「運動、動作の検査法」を参考にいつもこっそり人の身体を観察したりしているのですが、自分のこととなるとわからないことが多く、自分なりに方法を見つけようとしています。 以前「三点倒立で左右差を確認する」ことについて書きました。寝…

般若心経の3割

般若心経は「ま〜か〜」から数えはじめると260の漢字で読まれています。(真言宗だと冒頭の「仏説」も読むので262文字)。 頻出ワードのいくつかは、みなさんも頭に浮かぶかもしれませんが、整理してみました。 せっかくなので、クイズにしましょうか。 問い…

Q人生って? よしもとばなな

自身のサイトに寄せられた人生相談にこたえたもの。寄り添って同調バリエーションをふくらませる人生相談は、昼間のテレビ向き。この本は、ひとりで読む本。 悩み相談というのは、発せられた、手離れした時点で悲しみや憎しみや恨みの球種が決まっている。寄…

禅と日本文化 鈴木大拙 著(英語)/ 北川桃雄 翻訳(日本語)

ヨガ仲間が貸してくれました。正式名は「対訳 禅と日本文化 Zen and Japanese Culture」という本で、外国人へ禅を伝えるために書かれたものです。英語と日本語の両方をゆっくり追っているので読むのに時間がかかるのですが、第一章「禅の予備知識」と第二章…

仏典のことば(第三部:理想社会をめざして ─ 人生の指針) 中村元 著

「経済活動の意義」「政治に対する批判」に続いて、きょうは最終部「理想社会をめざして」の紹介です。 「ことば」について考えるきっかけや、仏教雑学コンテンツの多い章でした。仏教の本を読んでいると、おのずとサンスクリット語をばんばんインプットされ…

山際素男 / やまぎわもとお(MOTOO YAMAGIWA)

10年前にはじめてインドへ行ったとき、差別については肌でバンバン感じたけれども深く考えるまでにはずいぶん時間がかかりました。そのときわたしはまったくヨガに興味がなく、ただいっとき、インド人の友人一家と一緒に暮らしてみただけでした。わたしがヨ…

仏典のことば(第二部:政治に対する批判 ─ 仏教と政治倫理) 中村元 著

先日に続いて第二章の紹介です。 この章に、平安時代のはじめから保元の乱に至るまでの350年間は一度も死刑が行われなかったことと、よその国にはまず例がないでしょうということで中村先生が調べた話がちらりと出てきます。平安時代を中心に歴史に興味があ…

リアライゼーションとセオリゼーション

先日久しぶりに西洋人のかたと少しだけ英語で話す機会があり、すごくダメな感じがしたので英文の本を読み始めた。 ちゃんと勉強をするというのがどうも苦手なので、いつまでたってもペラペラにはならないのだけど、「なんとか日常をやりすごす」「ヨガのクラ…

仏典のことば(第一部:経済活動の意義 ─ 仏教と経済倫理) 中村元 著

正式には「仏典のことば 現代に呼びかける智慧」という本で、3回の講演をまとめて一冊にした本です。 25種類もの仏典からの引用を含めて展開される内容。これまで中村先生の本は仏典の訳にしか触れたことがなかったのですが、これは講演録で、中村先生の人間…

キャロライン・メイス(Caroline Myss)

2006年に読んだキャロライン・メイス氏の本「7つのチャクラ」と「チャクラで生きる」がサンマーク出版からいつの間にか文庫化(ナイス!)されていたので、あらためて紹介しようと思いました。 ヨガをはじめたての頃に、「つながってる」とか「引き寄せたん…

胃と肝臓とサービス精神とストレスの関係

コンスタントにヨガを一緒にやっている人を見ていると、「今日は極端に左が縮んでるな」とか、「今日は呼吸が胸の裏にうまく通っていないようだな」とか、日によってそういう微妙な違いがみえます。 「今日はどうにも胸の裏が反らなかったね」なんて声をかけ…

ヴィヴェーカーナンダ(Swami Vivekananda)

本棚カテゴリでははじめてのインド人です。いま読んでも通じる言葉の洗練度合いでは、格段の切れ味を持つスワミ・ヴィヴェーカーナンダさま。岡倉天心さんと親交のあったかたです。 わたしはいろいろな人の本を読むのですが、「ああ、これ、スワミ・ヴィヴェ…

自分の身体の左右差を三点倒立で確認する

身体の左右差やねじれを観ていただいたことがあり、先に「答え合わせ」ができたおかげで、ひとつ自己発見法を見つけました。 いつもなにげなくやっている三点倒立ですが、鏡の前でやってみると「脚の長さ」の違いがわかります。 脚の長さはそのままの意味だ…

野生の哲学 ― 野口晴哉の生命宇宙 永沢哲 著

タオイストとしての野口晴哉氏を徹底分解した本。 F・カプラの「タオ自然学」や、マイケル・タルボットの「投影された宇宙」をおもしろく読んだという人にも興味深い一冊になりそう。著者さんの経歴上、共通点を見い出した例を展開される方向がチベット寄り…

2月の都道府県データから

Googleアナリティクスがいつのまにか使いやすく改良され、アクセス元の地域が階層化されて見られるようになっていました。地域の分類で47都道府県がスッパリきれいに出る。 わたしはデータを見るのが好きです。といっても、そういう「作業」が好きなわけでは…

永林寺 (曹洞宗 針倉山)新潟県魚沼市堀之内

越後のミケランジェロといわれる、幕末の名匠「石川雲蝶」の彫刻を拝みに、永林寺へ行ってきました。 写真撮影禁止なので図録の写真を載せますが、とにかくすごい。 本堂の欄間一面のほか、香炉台、燈籠台に至るまで、びっしり細かく奥行きのある彫り。 この…