早いものでヨガを始めて15年以上が過ぎ、『おばさんデイズ』がおもしろくてしょうがない毎日です。
あの種のおかしみのタネはこのように自然に年齢とともに発芽するのね! と、若い頃には身体レベルで理解できなかった笑いがナチュラルに日々起こる。
わたしはここ一年くらい、島崎藤村の長編小説にハマっているので、たまに友人に会うとその話をしたくなります。
なのに、なかなか話に入れない。
あのね、ふじむらとうそんのね
(あれ、なんか違う)
ふじむら…… 違うなぁ
(なんで。島崎藤村で、あってるじゃん)
ふじむら……
(なんでなんで、なんで?!)
となり・・・
そして
んと、ちょっと待ってね。と考えて
しまざきとうそんだった!
と、やっと話し出すことができました。
同世代の友人も当然おばさんなので、わたしへのフォローもこれまたおばさんクオリティ。
友人:うちこちゃん今、あれみたいになったね、えーと、松本大洋の・・・
自分:そう。松本大洋の。
友人:松本大洋の・・・
自分:松本大洋のね・・・
(完全にわかりあえているのに!!!)
最近は少し年下・年上の人と話すほうが、説明が必要になることを想定するので頭がしゃっきりしています。
同世代といるとドミノ倒しのように会話が進むんでしまい、バグを何個もまとめてスルーできてしまう。
少し前に見た小津映画の『風の中の牝雞』に、「あなたあの化粧品が好きだって、ファックス・マクター」「マックス・ファクターよ」という女子会の会話がありました。彼女たちはいまの感覚で見たら老けて見えるけど、20代の設定です。
ファックス・マクターは先の『鉄コン筋クリート』と同じパターン。音が入れ替わる表音的バグ。
『しまざきとうそん』が出てこないのは、表意的バグなのかな。こういうのも、たまにあります。
たまに人に会うとうれしくてオッペケペーになるのか、春とともに頭の中が咲いてオッペケペーなのか、加齢とともにオッペケペーのデフォルト値がそもそも上がってきてるのか、自分でもわからない。
陰気方面・頑固方面に進まないようにと気をつけているのだけど、だからと言ってこっち方面にすんなり行きすぎるのも戸惑うお年頃。
世間とホルモンバランスの混乱が二人三脚みたいに進行して、なんだか毎日ややこしいけれど、しかもこの混乱がまだまだ続きそうだけど、オッペケをこっそり咲かせながら、ともに楽しくまいりましょう♪
▼これおもろかったよー。何度読んでも、すぐ忘れるからまた笑えるの!
あたくし先日、高田馬場と大久保の間にある戸山公園(箱根山近く)の藤棚を見てまいりましたよ。これも、おばさんヨガデイズ仲間からの情報でね。
藤棚は亀戸天神が有名だけど、あそこは混みそうなのでヤングの町でしれっと咲いてる藤を狙いました。日光を浴びよう!